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<研修会>報告 「誰もが住みやすい街づくり講演会~豊かな人生を送るために」

 2月11日(祝)、国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」研究員、相馬大祐氏をお迎えして講演会を開催しました。 

 テーマは「豊かな人生を送るために~障がいのある人が高齢期を迎えるにあたり家族や支援者が知っておくべきこと~」。この副題から、家族だけでなく、行政・施設関係者など100名にのぼる方にご参加いただき、今「高齢知的障がい者」の問題がいかに切実で関心が高いかを実感しました。

 知的障がいのある方は一般より10~20年老化が早く、しかも自分で「老化」を感じたり、機能の衰えを訴えることができない場合が多いので、周囲が注意してその人の状態にあった生活・作業を整えてあげることが重要であるとのお話でした。また本人に自覚がないことから、一気に「老後生活」に入るのではなく、本人のプライドを傷つけないようゆるやかに移行していく配慮が必要とのことでした。

 今の平均寿命を考えると「親亡き後30年」、知的障がいのあるご本人には人生が残されています。その長い人生をどうしたら豊かに過ごすことができるのか、今から考え準備していかなければなりません。